人民元、RMB、CNY、CNH

日本では中国の通貨を 人民元 と呼びます。人民元は通貨単位で、 Renminyuan と言います。略号は RMB で、人民元と同意の人民幣(Renminbi)からきています。

人民元を表す記号は Yuan の ¥ です。日本円の ¥ と同じですね。

金融取引などで使用される通貨記号は CNY ですが、 CNH も存在します。

中国国内の人民元を CNY と表現し、中国国外の人民元を CNH と表現します。これは中国国内と中国国外の人民元を区別するためなのですが、とても特殊です。日本円の場合は日本国内でも日本国外でも JPY です。普通は一つの通貨に対して一つの通貨記号になります。

CNHの H は何かというと、当初香港を中心とした中国国外で人民元の流通、取引が始まったことから、香港(hong kong)の H を使って、 CNY ではなく、 CNH と表現を変えたわけです。

その後ロンドンでも人民元と取引が行われ始めると、ロンドン(london)の L を使って CNL なのか?といった話も出てきたくらいです。実際には中国国外であれば、香港でもロンドンでもニューヨークでも CNH が使われています。

金融取引においては、 CNY なのか CNH なのかを明確に区別して取引を行っています。あたかも2つの国が存在しているかのようにです。

日本でFXなどで取引をする際は中国国外になるので、 CNH の表記になっています。現状では CNY の取引は自由にできませんが、将来的には CNY の取引が中国国外でも自由にできるようになり、 CNH の使用はなくなる日がくるのかもしれません。


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