庶民が話す本場の中国語 王哈哈闯世界[哈哈の世渡り]【別冊:語法補充解説・CD2枚付】
出版社:晨鶏舎 長谷川清司 編
出版年:2018年07月
おそらくこのテキストを知っている方は結構な中国語好きというか、勉強好きというか、リサーチ好きというか...普通の人は知らないです。普通の書店にはないと思います。私は東京の神保町の中国語書籍専門店で購入したくらいですから。
対象者は中級から上級でしょうか。文法は理解できた、文章はなんとか読める、でも会話が上手くできないという方におすすめかと思います。
もともとは、雑誌「中国語ジャーナル」が「哈哈闯世界」(哈哈の世渡り)という中国で放送された連続ラジオドラマを連載していたそうです。
プロの声優が多数出演し、中国のごく普通の庶民が話す日常の会話を聴くことが出来ます。話題もいろんなジャンルのものが取り上げられ、日頃使われる慣用語や、簡単だけど上手く表現できない言い回しなどがたくさん盛り込まれています。
全部で14篇の物語が収録されており、ボリュームがあってどれも楽しめる内容です。中国現地のラジオドラマですから、日本人が書いた日本の参考書とは違います。しっかりとした文法を学ぶというよりは、現地の何気ない会話表現を学ぶといったところでしょうか。リスクニング教材としては優秀だと思います。
想像するに、この書籍は個人出版みたいなものかと思ってます。私が神保町の専門店で購入して自宅に帰宅してから本を開いてみたところ、付属しているはずのCDが2枚とも無かったんです。どこかでCDだけ落としたのかななんて思ったりもしたのですが、そんなはずはないと思い、翌日その専門店に再度行って店員さんに聞いてみたんです。「CDがなかったんですけど、自分が落としたのかもしれないんですけど、過去に別のお客からCDがなかったという同じ問い合わせは有りませんでしたか」と。そしたら、過去にも同じ問い合わせがあったと言うのです。店員さんの指示に従って、書籍に記載された連絡先に連絡をし、後日CDを私の自宅に送ってもらったんです。そしたら、CDと共にお詫びの品として長谷川清司さんが出版された別の書籍も送ってくれたんです。そんな思い出のあるテキストなんです。
このテキストには2020年03月に出版された続編も有ります。私は続編の方は読んでいないのですが、きっと楽しい内容ではないかと勝手な想像をしてます。
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