スリットの有無というよりも排水性と通気性があれば根切効果があり、ルーピングは避けられるのでしょうか。
ルーピング(サークリング)現象とは、根が鉢の底部で壁面に沿って円弧を描くように伸びる現象で、植物の成長に良くないと言われています。
そのルーピング対策としてスリット鉢があります。鉢底付近の側面に縦の切れ目(細長い穴)がある鉢です。
スリットがあると根が太陽の光や空気があたるため、そこで根の成長が止まります(根切効果)が、ほかの根を伸ばそうとするため、鉢の中央にも根を伸ばしてくれるので、ルーピングが防げるらしいです。
私が疑問に思ったのは、側面にスリットが無くても鉢底に沢山の穴やスリットがあり、排水性や通気性が優れているのであれば、それでも同じ効果があるのか、ということです。
リッチェルのスリット入り果樹ポットは側面にスリットが入っています。
大和プラスチック のフレグラーポットは側面にスリットが有りませんが、鉢底にはスリットが沢山入っており、排水性と通気性が非常に良さそうです。根切効果は期待できるのではないでしょうか。
植物の生育上、この2つに違いはあるのでしょうか。スリットが日光の当たる外側にあるか、日光の当たらない内側にあるかの違いです。日光の影響を考えれば違いがあると言えますが、空気の影響だけであれば、違いはないと思われます。
スリット鉢で有名な「とんでもないポット」は、8角または6角コーナーで内側側面に段差もあるので根を下方へ誘導しやすいとされています。やはり、底面だけのスリットでは不十分なのでしょうか。
私が購入した鉢
【鉢】
リッチェル 果樹ポット 43型N
上部:外径43cm 内径38cm
底部:外径27cm 内径26cm
高さ:41.5cm
容量:33L
上部:外径43cm 内径38cm
底部:外径27cm 内径26cm
高さ:41.5cm
容量:33L
大和プラスチック フレグラーポット 43型
直径:43cm
高さ:43cm
容量:40L
同じ43cmでも容量が違います。リッチェルは指がかかりやすく持ちやすい形状です。その為、43cmといってもそれは外径であり、内径は38cmしかありません。この2つの鉢は底部のサイズに違いはあるでしょうが、ほぼほぼ同じようなサイズでありながら土の入る容量は随分と違います。
当初私はブドウ(瀬戸ジャイアンツ)の苗を買い、その苗をリッチェルに植えました。その後キウイ(スーパーエメラルド)の苗を買うので、キウイ用の鉢を探していた所、大和プラスチックのフレグラーポットを見つけました。容量が多く、鉢底にスリット入りで排水性と通気性はリッチェルより良さそうだと思いました。
キウイよりブドウの方をより大きく育てたいと考えていたので、大和プラスチックのフレグラーポットを購入して、こちらにブドウの苗を鉢替えしました。そしてキウイはブドウを植えていたリッチェルに植えました。
果樹を育てるには、本当は数年ごとに一回り大きい鉢に鉢替えをしていった方が良いそうですが、お金や手間の事を考えて、将来鉢替えをしなくても良いように初めからやや大きめのサイズの鉢に植えました。
そもそも、植物の成長と共に適時鉢増しをするのであれば、ルーピングを気にする必要はないと思いますが、どうなんでしょうか。(鉢増しとは、今以上に株を大きくしたい場合に1~2回り大きな鉢に植え替えること。鉢替えとは、株をあまり大きくしたくない場合に同じ大きさの鉢に植え替えること。)
なお、鉢増しは徐々に一回りずつ大きな鉢に植替るのが良いとされます。理由は小さな苗を大きな鉢に植えると、株元周りの土とその周囲の土の乾燥具合が違ってくるからとされます。株元周りの土は乾燥しているが、その周囲の土は湿った状態で酸欠状態だと根を伸ばし難くなり根腐れを起こしやすくなるようです。地植は余分な水は全て地中に流れるが鉢は地植と同じ状態にはならないので、地植えと同じ理論で考えては駄目なようです。
その一方で、樹を大きく育てたいなら初めから大きめの鉢でも良い、果実の収穫目的なら大きめの鉢は避けるべきとも言われます。
鉢に関しては調べれば調べるほど結局どうしていいか分からなくなってきたりします。一番大切なのは通気性と排水性ということなのでしょうか。
私が育てている果樹
フレグラーポットで育てているブドウとブルーベリー
リッチェルのスリット鉢で育てている【キウイ】スーパーエメラルド
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