20170910 西塘 出発編

懲りずまたまた水郷都市へ。今回は西塘。

西塘及び水郷についての解説は下記の通り。


~水郷について~

中国江南地域には、西塘以外にも水郷古鎮と言われる場所は数多くある。
有名なところでは、烏鎮、周荘、同里、朱家角、南潯などがあるが、
いずれも観光地化されてしまっている点は共通。
ただ、その観光地化の程度が違うかなという印象。

 烏鎮は観光地化の程度が最も進んでいて、古鎮の風情など感じることは少なく、
映画撮影所のセットの中にいる錯覚さえ起こしまう。
 周荘も観光地化されていることは間違いないが、
観光客で賑わう昼間の時間を避ければ、朝夕の静かな水郷古鎮の雰囲気が楽しめる。
ただ、西塘と比較すると、西塘には古鎮で生活している人々が沢山いる分、
生活観が感じられる。西塘の方が泥臭い古鎮である。

水郷おすすめ順

1.水郷古鎮で1泊するスケジュールが取れるなら、西塘が一番、周荘が二番。
2.特に、上海と杭州を観光するなら西塘がおすすめ。
3.上海と蘇州を観光するなら周荘がおすすめ。
4.中国庭園にも興味があれば退思園がある同里がおすすめ。
5.上海から日帰りするなら、周荘の方が便利。
6.古鎮の雰囲気だけ味わうのなら、朱家角や七宝でも良い。


~西塘について~

西塘は、上海と杭州の中間に位置する嘉善県にある典型的な江南水郷。
 西塘には、「生きている千年の古鎮」というキャッチフレーズがつけられている。

古鎮とは古い「鎮」、すなわち、古い「街」という意味で、
元の時代から川沿いに家が建てられていたということなので、
まさに千年の歴史を持った古い街と言える。

 大小8つの川が鎮を縦横に走っており、
西塘は古くから水上と陸上交通の要衝として栄えてきた街。
明朝や清朝の時代には、江南地方の商業・工業の中心地として発展したそう。

古鎮の保存状態は大変良く、また、
周辺には近代的な高層ビルが少なく視野に入らないため、
訪れた人は、清の時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。

西塘古鎮の見所の二つ目は、狭い路地。
この古鎮の路地は122本あるといわれているが、
路地といっても、道幅がわずか80cmの石皮弄などに入ると、
空が殆ど見えないという風変わりな体験をする。
「石皮弄」の「弄(ろん)」というのが「路地」を意味する。

煙雨長廊も見所の一つ。
煙雨長廊は、長さ1km以上にわたって、屋根つきの道が続いている。
西塘がある江南地方は雨が多く、西塘を訪れた人々が雨に濡れないように、
自分の商店の前に屋根をつけていったことが始まりとされている。
自分の商店に客を呼び込むためのサービスとして、ある店が店の前に屋根をつけたら、
他の店も次々に屋根をつけ、長さ1km以上にわたって屋根がついてしまったということ。

西塘には「生きている千年の古鎮」というキャッチフレーズがつけられている。
このキャッチフレーズの通り、西塘は観光地ではあるが、
そこに暮らしている人々は沢山いる。
中国の水郷古鎮に住む庶民の素朴な日常に触れるのも、西塘観光の楽しみの一つ。


ということで、本当は夜の西塘を楽しみたかったのだが、日中で我慢。
狭い路地に興味を引かれたので、訪れてみることにした。

とにかく混む時間を避けるためと、午後は上海に戻って観光をするために、
朝一で出発することに。

ホテル最寄り駅の地下鉄乗車はおそらく始発の5時40分頃。
そして長距離バスがでている上海南站でバスチケットを購入。




バスターミナルには朝早くから人が大勢。



バス出発は1本目の6時45分発
購入時にパスポートの提示を求められた。
コピーを携帯しており、コピーでも受け付けてくれた。





まさかまさかの乗客一人。バス貸し切り!



約1時間10分で西塘バスターミナルに到着